リハビリと不動産投資







右脚を骨折して1ヶ月間も入院すると
日頃味わえない新しい体験の日々があり、
普段では見えないものが見えてきます。


緊急手術を行うオペ室の光景や
次から次へと患者を看て
素早く判断・指示していく医師。


深夜でも働く夜勤の看護師さん、
それを補佐する看護助手の方々。


いろんな人が働く光景を
目の当たりにしながら


24時間、いつでも世界は動いていて
一人一人が想いを持って活動している
ということを再認識しました。


その中で、私に最も鮮明なインパクトを
与えてくれたのは
リハビリセンターです。


生まれて初めて訪れたその部屋には
いつかテレビで観たような
車椅子の人がたくさんいました。


目が虚ろな人、声が出せない人
耳が聞こえなさそうな人、
腕を挙げるのが精一杯な人など。


その中で私も一生懸命に
脚を曲げたり伸ばしたり、
普段は何でもなく普通にできていたことを


ものすごい時間をかけて
ゆっくりゆっくり
やっていくわけです。


この光景を生で見て、
しかも自分が同じ場所に身を置いたことが
私にとっては一番衝撃的でした。


この部屋にいる人たちには
これが当たり前の世界。


しかもこの空間は、
あくまでも私が入院した総合病院の
一室の風景に過ぎず、


全国で、世界中でこういう人たちが
実にたくさんいる、ということです。


そして、そこには理学療法士という
リハビリのスペシャリストが
マンツーマンで付き添って


その人にベストなトレーニングを
丁寧に指導してくれます。


私についてくれた理学療法士の
先生によると、「リハビリ」とは


単に足や腕を動かせるようにすることが
目的ではなく、本人が自立して、社会復帰
することを目指して行うもの


と説明してくれました。


たしかにリハビリを受ける本人にとっては
まず生活できるようになることが第一ですが、


そのあとで、やはり社会の一員として
自分が納得できる状態にまでは戻りたいと
思うのです。


そこで頑張っている多くの患者さんを見ると
とにかく皆さん必死です。


世間体や見栄などは考えるはずもなく
まずは机のコップを一つずつ
積み上げること、


車椅子から立ち上がって一歩踏み出すこと
に全神経を集中しています。


そこには、他に良い方法がないか、とか
もっと便利に乗り切る手段はないか、なんて
考える余裕もありません。


先生の指導に従って、
自分に課せられた課題を一つずつこなし
一歩ずつ前進していく。


そうすることが結果的に
目標を達成するための
最短距離になります。


目標を決め、方法が定まったら
焦らず、急がず、慌てずに
あとは愚直に実行するのみ。


その素直さを、今一度自分も
思い出す必要があるな、と思いました。


いろんなことができてしまうと
却って余計な選択肢に迷い、


ちょっとやってみてできないとすぐ
他の安易な方法を模索する、


気づくと基本をおろそかにして
しまいがちです。


成功に近道はなく、
一歩一歩、地道に努力し続けること。


リハビリも、ビジネスも
社会貢献のための自立が第一歩ですね。







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前号のブログ
不動産投資における7つの哲学とは?
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